昨年3月11日、東日本に大地震と大津波が発生したことはまだ記憶に新
しく、まざまざと脳裏によみがえります。
あれから1年、テレビに映し出される被災者たちの悲鳴、号泣、嗚咽、放送
するアナウンサーの絶叫、涙声、今も思い出すたびに目頭(めがしら)が熱
くなります。
―――「『北上(きたかみ)の岸辺目にみゆ泣けとごとくに』そう、まさしく泣
けとごとくにです。」―――ある新聞社が書いたコラムにありました。今でも
心に残っています。
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・・・」誰かが東北弁で朗読をしていたの
を聞きました。どんなことにもくじけない東北人の、いや日本人のたくましい
心根(こころね)を感じました。「大地震ニモマケズ、大津波ニモマケズ、冬ノ
寒サニモマケズ」大震災の後、歯を食いしばって生きていく被災者たちの姿
はある種の生きざまを教えられ、われわれも頑張らなくてはとの気持ちにさ
せてくれます。
大震災で被災されたかたがたには心よりお見舞申し上げます。
3月になりました。寺迫公園ではサクラ、モクレン、ハナミズキなどのつぼみがふくらんできました。3月1日にはウグイスの初音も聞き、3月6日には春一番も吹きました。「冬来たりなば春遠からじ」の言葉通り季節は巡ってきました。