2012年10月1日月曜日

落ち葉


寺迫公園内に枯葉がたくさん落ちています。

葉が色づき落葉するのは11月頃ですが、こんなにたくさん落ちています。








猛暑、水不足、虫に喰われたりなどして散ったものと思われますが、いずれにしても落葉時期より早く落ちる葉は病葉(わくらば)と呼ばれます。

生態学的には別の理由で落葉するようですが、病葉(わくらば)と言う方が擬人的な感じで、なにか感傷的な気分になります。



11月頃散る葉は寿命を全うして木から落ちていき、病葉(わくらば)は寿命を全うしないで木から落ちてしまった、そんな気がします。

11月頃の落葉は「無」を感じ、
8月頃から散って行く病葉(わくらば)は「無」さえ感じます。

病葉(わくらば)や大地に何の
病(やまい)ある。―――虚子




そういえば、以前、寺迫公園内を「歩くのが病後の薬です。」と言って歩いていた人がいらっしゃいました。

脚が不自由で、リハビリのため
一生懸命歩いていた人がいらっしゃいました。

病葉(わくらば)を見ていて、名前も知らない人ですが、歩く姿が
脳裏(のうり)に甦(よみがえ)ってきました。



お元気で、また寺迫公園でお会いしたいものです。